話芸でプレゼン磨く 明大 講談、浪曲、落語の講座
2010年4月10日
明治大学は十六日から、文系一、二年生を対象に講談、浪曲、落語の講座を開講する。コーディネーター役を務める政治経済学部の新田功教授(統計学)は「大学で三つの話芸の授業は初めてだと思う。プロは目の前に情景が浮かぶように話し、聴衆をひきつける。学生も話し方、自己PRの仕方を学んでほしい」と期待する。
ユニークな講座は本年度二年目となる「日本の伝統芸能(話芸)に学ぶプレゼンテーションの技」(学部間共通総合講座・前期二単位)。開講のきっかけは、新田教授が長期研究休暇を取った五年前。日本の伝統芸能に目を向けようと浅草の木馬亭に通った。「張り扇や扇子、手ぬぐいで人を魅了する話芸のすばらしさ。就職難の今こそ、学生に人を引き付ける話し方の技を身に付けさせたい」と練り上げた。
同大OBで講談協会会長の宝井馬琴に声をかけると、二つ返事でまとめ役を買って出てくれた。浪曲は日本浪曲協会の沢孝子会長、落語はOBの瀧川鯉昇が中心となり同教授と連携を取りながら、カリキュラムが組まれた。実演を柱に講談・浪曲・落語の特徴、話芸(話し方)を磨く方法論を盛り込んだ濃い内容で、本年度は講談が六コマ、落語と浪曲が各四コマで前期十四回。
同教授によると、昨年度受講した学生の大半は講談や浪曲を聴いたのは初めてだった。「人の話を聴くことの大事さが分かった」「間の取り方、目線の置き方を学んだ」など反応は上々だったという。馬琴は「何よりも学生相手というのがうれしい。ぜひ続けてほしい」とエールを送る。 (神野栄子)
講師陣▽講談・神田すみれ、宝井琴調、同琴星、一龍斎貞心、同貞花、宝井馬琴▽浪曲・沢孝子、東家浦太郎、国本武春、五月一朗▽落語・立川談幸、三遊亭遊雀、桂平治、瀧川鯉昇
以上が東京新聞の記事であります。